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アメリカにおける消費者教育

クレジットカウンセリングの先進国であるアメリカでは、消費者教育はどのように行われているのであろうか。アメリカにおける消費者教育は、小学校から大学までの教育機関での取組み、金融機関やその団体が行う取組みなど、幅広い場と時期に行われている。

ここでは、アメリカのクレジットカウンセリング機関の1つであるCon-sumer Credit Counseling Service of greater Dallas (以下、ダラスCCCS)の消費者教育プログラムを紹介しよう。CCCSでは、後述するカウンセラー資格の更新において教育・啓発活動の実績が評価対象となっており、クレジットカウンセリングにおける消費者教育活動が重要な位置を占めている。

ダラスCCCSでは企業や学校などでセミナーを開催しており、特に高校生を対象として年間300回にも及ぶセミナーを開催している。1回のセミナー参加者は30名ほどである。思ったよりも参加者が少ないように思えるかもしれないが、受講生の全員に目配りをしつつ講義を行っていくにはちょうどよい規模と考えられている。セミナーは学校や企業等の団体の要請に応えられるように、次のとおり多種多様なプログラみが準備されている。

1.金銭問題(簡単かつ広範な4段階のマネー・マネジメントの基礎について)

2.信用(信用に関する問題点の探究と信用における権利と責任について)

3.ドルとセンス(マネー・マネジメント技能のトレーニングと信用リスク情報について)

4.信用の焦付きの修復(信用調査機関等の役割と消費者の権利、債権者との交渉の方法について)

5.債務心理(債務およびお金に関する消費者の心構えについて)

6.心配のない将来!(金銭問題から立ち直った債務者が、新たな金銭的目標を立て、金銭管理に関して前向きな心構えを構築するための講座)

7.わかりやすいマネー・マネジメント(さほど熟達していない成人向けマネー・マネジメント講座)

8.銀行を利用しよう!(銀行と取引するための基礎的知識)

9.よい信用の基本(6週間の研修会で、マネー・マネジメント技能、信用の利用方法や信用回復の方法を学ぶ講座)

10.個人の金銭力(4週間の研修で、マネー・マネジメントの秘訣、目標設定能力、債務回避の方法を教授する講座)

11.お金に賢く、信用に賢く(高校生向けのフィナンシャル・トレーニング・プログラム)  

12.選択と決定(高校生向けの対話式コンピュータプログラム)

13.エコノビレ(レベル分けされた子供向けの基本的経済原則の講座)

14.お金に賢い子供に育てる(子供のお金と信用に関する健全な心構えと価値観を発達させるためのプログラム)

15.お小遣いに賢く(小・中学生向けのプログラム。予算の立て方、お金の使い方、貯金についてなど)

16.小切手と残高(小切手に関する金銭的問題について)

17.信用してもらえるようになる(債務心理、マネー・マネジメントおよび信用に関連したことを学ぶ。地方公共団体の更生施設との協力で行う)

18.それはギャンブルだ(依存症について)

19.失業を生き抜く(失業中のマネー・マネジメントと求職活動支援)

20.買物上手になる(無駄遣いしない買物の仕方について)

21.わずかなお金での結婚式(地味婚の仕方)

22.わずかなお金での休暇(低予算で楽しい休暇の過ごし方)

23.楽しい旅行のための助言(旅行の計画およびお土産などの買物の仕方)

24.長生きを楽しもう!(高齢者が直面する金銭的問題について)

25.1人で解決:子育てする片親の金銭的な成功(片親の金銭的な問題に的を絞っての講義)

26.福祉受給から賃金取得(福祉受給者の自立支援)

27.力強いプレゼンテーションを研究する会(プレゼンテーション能力向上のためのプログラム)

28.住宅所有者になりたい(住宅ローンの組み方など)

29.それはあなたの家です(コスト意識の高い消費者向け住宅維持管理ガイドなど)

30.夜間クラス(前記29の夜間クラス)

31.ホーム・エクイティを理解する(住宅ローン申請について)

32.新!購入準備(住宅所有者資格となるための信用を得る方法について)

33.賃貸準備(賃貸住宅を借りるための講座)